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特集記事 消火器の破裂事故
消火器の点検


加圧式粉末消火器の点検整備を行っているところです。加圧式粉末消火器というのは、いちばん一般的な消火器で、その辺でよく目にするのはこの消火器のことだと思っていいでしょう。じつは、先日破裂事故を起こしたのが、まさにこのタイプの消火器です。

加圧式粉末消火器というのは、消火器本体の中に入っている炭酸ガスボンベが、レバーの操作によって開放されるもので、炭酸ガスボンベから噴出された炭酸ガスによって、消火剤が押し出されるような構造となっています。
炭酸ガスが噴出されるときは一気に噴出されるため、消火器本体容器が腐食するなりしてその圧力に耐えられなくなっていると、消火器本体容器が破裂してしまうことがあります。これが、先日の事故の原因と考えて間違いないでしょう。

消火器というものは、いつでも誰にでも使えるようにしておくべきものです。このような事故の可能性があるからといって、どこかに仕舞い込んでおくべきものではありません。よって、大事になってくるのが点検整備ということになります。

ただ、一般家庭に数本備え付けられている消火器のために、専門の消火器点検業者(乙種6類消防設備士)を手配するのもたいへんです。一般家庭に備え付けられている消火器の場合は、製造後8年を目途に新しいものに交換でいいと思います。もちろん本体容器に錆が発生して見るからに危うそうな感じがしたなら、時期がくる前でも交換してください。

消火器の保管


写真は公共施設の駐車場に置かれていた消火器です。
アスファルト舗装の上に白いプレートが敷かれ、さらに黒い受け皿を置いて消火器となっています。もちろん、この場所は雨が当たる場所ではありません。
白いプレートのほうはアスファルト舗装に接しているため錆がきていますが、消火器のほうは大丈夫でした。もちろん消火器の点検もきっちり行われているはずです。

消火器というと重くて縦長の形状のため、床置きしている場合が多いと思います。床置きする際には、直接床に置かずにワンクッションおいてから置くようにしてください。
もちろん、野ざらし雨ざらしは止めてください。

消火器の処分
古くなった消火器の処分。これが一番気になることではないでしょうか。
一般に消火器の販売を行っているところでは、古くなった消火器の引取りも行っているところが多いはずです。これを利用するのが一番だと思います。
さらに、新しい消火器を購入してくれれば、古くなった消火器を無料で引取ってくれるところもあると思います。(単に消火器の販売価格に、処分費用が上乗せされているだけかもしれませんが。)
処分だけを依頼するとなると、1本あたり1000円程度から3000円程度で、回収費用が別途必要になると思います。

ちなみに横浜市都筑区の我が町内では、年末に消防団が窓口となって、消火器の点検(処分すべきか否か、消火剤の詰め替えが必要かなど)、整備(消火剤の詰め替えなど)、販売、回収を行っています。はっきりいってこれを利用することが、一番確実で安く上がる方法でしょう。
各自治体でも同様な制度があるかもしれません。自治体のホームページなどをあたってみると良い情報が得られると思います。


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